有線七宝「春光」制作過程〜植線編〜

春光-syunkou-
春光-syunkou-

さて今日は、普段どうやって制作しているのか

一部ではありますが、お見せしたいと思います!

 

先日展示した有線七宝の中から「春光」の制作過程をご紹介☆

 

 

今日は植線「線立てちゃうぞ!」編です。

 

 

 

有線七宝というのは、銅の胎(土台の事を胎と言います)の上に

ガラス質の釉薬を下地としてのせ、

その上にリボン状の銀線を立て(これを植線と言います)、

その中に色々な色の釉薬を入れ、焼いたものです。

 

今日はそんな有線七宝の中でも植線をご紹介。

下書き
下書き

 

 

銅板を切って、下地となるホーローを表と裏にかけます。

裏にも同じようにのせないと、銅板が反ってしまうので注意。

そしてまずは下書きをします。

ここでしっかり書いておかないと線が立てられません。

私はカーボン紙で下絵を写します。

植線1
植線1

そしていよいよ銀の線をのっけていくわけです。

銀が薄ーいリボン状になっているのがわかるでしょうか?

 

 

これをピンセットのような道具と、ちっちゃいはさみを使って、切っては曲げ、切っては曲げ。

下書きに合わせてのせていきます。

 

植線2
植線2

立てるときは、CMCという化学ノリを使います。

といっても、アロンアルファみたいにすぐくっつくわけではなく、

水っぽいノリなので、基本的には線自体が自立するように配置します。

 

植線3
植線3

そうして、地道に立てるとこうなります!!!

幾何学模様などは、同じ長さに銀線を切って下書きから修正します。

 

私は大好きなもの、美味しいものは最後に取っておくタイプなので、金魚の鱗は最後になります。

細かくて、ぎゅっとしているところは植線の中でもかなり楽しい所なのです。

植線4
植線4

もう少し分かりやすい写真があったので載せておきます。

これは「花詩」の植線写真ですね。

線をもう少し横からみるとこのように見えます!

 

出来上がった作品の表面は、研磨してつるつるになってしまうので、

銀線が埋まってることを気づいてもらえないこともよくあります。

 

有線七宝にとって、銀線は無くてはならないもので、

その線のおかげで、鮮やかな色達が不必要に混ざり合うことなく

存在できます。とっても大事な行程です。

今度七宝作品を見かけた時に、「お!銀線埋まってる埋まってる」

と思ってくださるだけでも、かなり嬉しいです。

 

光によってきらめく銀線も、また有線七宝の魅力の一つだと思います♪

 

 

 

 

 

以上、植線編でした〜♪

 

 

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コメント: 1
  • #1

    田中 (金曜日, 30 8月 2013 00:15)

    繊細でカラフルな色使いとても素敵な作品です。
    私も七宝をしていますが、なかなか難しくていつか硝子胎七宝の立体に挑戦したいです。